「Diamond ZAi ダイヤモンド・ザイ」2008 年 2 月号

  • 自分の場合は、最初は学生で失うものがなかったんです。
    「最悪、全部なくなっても仕方ない」くらいの気持ちがあったんですよね。
    だから思い切ってリスクが取れた。
    一方で、売り気配から始まるのが当たり前の相場環境だったから、損切りの大切さを最初に覚えられた。
    そういう意味では、自分がこうなれたのは“運が良かった”っていうのが一番なんですよね。
  • 自分は短期投資なんで上がると思ったら買うし、下がると思ったら売るだけです。
    持っている株よりもさらに上がりそうな株があったら、迷わずに乗り換えます。
    ちょっと損しているとか、利益がどれだけあるとかは考えられない。
    そういうのを気にしてると、チャンスを失っちゃうんで。
  • 400 万円くらいから 1 億円を目指すなら、短期投資が有利だと思います。
    ただ、誰もが取引時間中に値動きを見ていられるわけじゃないでしょうし、スピード勝負に向かない人もいますよね。
    だから、一概には言えないです。
  • 実は 10 月中旬の相場で、10 億円損したんです。
    今は 60 銘柄くらいを売買してるんですけど、「ここからやばい」と思っても、全部売り切るまでにかなり時間がかかるんです。
    何を先に売るかの判断ミスで 2 億円くらい違ったこともあったし、自分の注文で株価が上下しちゃうこともある。
    もう短期投資で回せる額じゃないんですよね。
  • あと 10 億円損していたら、株式投資を引退していたかも。
  • 年齢的な限界も感じています。
    僕は 08 年に 30 歳になるんですけど、判断も発注のスピードも、昔に比べると明らかにキレがなくなってるんですよね。
    だから、08 年から 80 億円くらいを長期投資に回そうと思ってるんです。
  • (候補は)長期的な経済成長が見込める外国株。
  • マーケットスピードで株価が見れると、どうしても短期で売買しちゃいそうなんで、物理的に手が出せない国にします。
    どこかって?
    それはまだヒミツです。
  • でも、まずは資金を移すだけですよ。
    世界同時株安みたいに大きく下げたところで買うと思います。